2025年1月振り返り
1月がもうすでに遠いが、記憶をたどりながら。
本
女の子たちと公的機関
突然イベント実施命令が出たり、実績をでっちあげたりするエピソードは身に覚えがある。旧ソ連国で生活していた時に。
ロシアは女性の社会進出が進んでいる国と思っていたがそれは勘違いで、男性主義がはびこる一端を垣間見た。
レストラン「ドイツ亭」
ずっと気になっていた本を年末休みにゆっくりと読む。はずが、面白くて一気読み。
はじめの数ページから中弛みせずに一気に最後まで。作者が脚本家ゆえに為せる技か。
明確に殺人を犯していなくても、誰しもが戦争犯罪に無関係ではない。戦争が残す大きな影のひとつ。
読みながら時折苦しくなるが、やんちゃだった弟ステファンが終盤に大人びた振る舞いを見せるところであわや泣きそうに。
一日三秋
伝説から始まり、中国の激変期を経た二つの一家の長いお話。
時代が下り、生活も周りの人間たちも変わっていく。不運や不幸があっても筆はカラッとしており、とにかく先へ先へと人生が進んでいく。この感覚が中国的だと個人的に思う。
すごく面白い小説なのに、面白さを具体的に伝えられないことがもどかしい。
ガザに地下鉄が走る日
図書館で借りて読んでいたんだけど、手元に欲しいと思って後日本屋で購入。
岡さんの思い出とパレスチナの現在置かれている状況、その他にもいろいろな事象が連鎖して、ガザへ思いを馳せる。
ガザは、パレスチナは、遠いどこかではない。
2023年7月振り返り
本
我は、おばさん
私も「おばさん」という単語にネガティブな印象を拭えない。読み進めるうちに、筆者が目指すものとの乖離に気が付いた。私は今後も「おばさん」を肯定的に捉え、この単語を継続して使用する気はさらさらない。もう「中年女性」「ミドル女性」に置き換えてもらって、別の枠としたい。「おばさん」に意味や魔法を持たせたくない。単純にステージが移っただけ。そういうことにしたい。
言葉と歩く日記
大好きな多和田洋子の言葉にまつわるエッセイ、というか日記。複数の言語を操る人の、言葉を発見し考察を重ねていく姿は本当に面白い。ドイツでの暮らしが伺い知れて新鮮だった。
ただ一つ気になったのは、日本の授賞式で一緒になった映画監督のヤン・ヨンヒさんの説明について。「韓国からきて日本映画を撮る」と記述があるが、在日コリアンであり、日本で生まれ、北朝鮮に関するドキュメンタリーを取っている監督なので、諸々の説明が間違っているように思った。
文学は実学である
荒川洋治の文章を読みたいと思いながら月日が経ち、手に取ったのがこの本。難しい文章を書く人なのかと想像していたから、率直な文章に正直驚いた。どれも面白かったけど、茨木のり子の「倚りかからず」の詩は、作者自身には向かわない、と暗に批判していることが印象に残った。私も同じことを思ったから。
非国民な女たち
パーマ、アッパッパ。朝ドラ「カーネーション」を思い出しながら読んだ。
金や物がなくても、生活が戦争に吞み込まれようと、可愛い綺麗な恰好がしたい。その強い意志にすごく納得する。
映画
心のうた
トルコ映画。陽気なロマ作品と思いきや、そんなことはなかった。
「名誉の殺人」によって殺されそうになる女の子。その女の子に恋してしまったロマの男。現世のスクラップにしたい家父長制による男たちの暴力からロマ一家は逃げる。
自由なロマの女たち、優しいロマの男たちは村人たちと対称的。
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その他
日付の感覚なく、怒涛の如く過ぎた7月。いま8月だけど、もう9月の気分。謎。
暑い夏は私の脳みそも溶かす。
2023年6月振り返り
本
百冊で耕す
おススメの百冊が載っているのかと思えば違った。(巻末にリストはあるが)
人生のカノン百冊を選び取るための方法論。本の探し方や選び方、本を読むとはつまり、といった哲学的な論考まであらゆる方向から読書を語る。ものすごく面白くて一気に読んだ。
ザリガニの鳴くところ
おおお、とさざ波のような興奮を持って読み始めたけど、最後は綺麗に折りたたまれてしまった感。ファンタジーの域を超えられなかった。
三つ編み
話題になってた頃から読みたかった本をやっと。こちらも上手くまとまってしまった感は否めない。ただ、インド編は圧倒的な絶望と別の未来への渇望が痛いほどに伝わってきて、別の小説のようだった。長編として成立する話だったと思う。
映画
最後まで行く
各国でリメイクされてるという宣伝文句に惹かれて観たけど、面白さはいま一歩。
追い詰められる様は怖かったけど、終盤のバトルは長く感じた。
ラジコンで遊んでたミナは途中まで男の子だと思ってた。ジャンダーバイアスかかってるな~と自覚する。
女は冷たい嘘をつく
途中で何となく話の筋がわかってくるんだけど、どんな終局を迎えるのか想像つかなかった。
ハンメの置かれた環境はそのまま韓国社会へのブーメラン。コン・ヒョジンが中国人ベビーシッターのハンメ役を演じたことにも驚く。
途中何度もフラッシュバックのように思い出した「別れる決心」のソレ。「別れる決心」は今年のマイベスト10に入る作品だけど、やはりあの物語は女性の外国人労働者を綺麗な箱に収めてしまったんだと思い知らされる。
自由が丘で
大好きなホン・サンス監督の作品なので期待して観た。でもこれはピンとこなかったな。
時間軸が狂ってんのは終盤でわかった。だから、え?え?と思ってるうちに終わってしまった。
加瀬亮は華奢だな。中年の曲者女性を演じさせたら右に出るものいないのでは?と思わせるムン・ソリに存在として負けている。
ドラマ
医師チャ・ジョンスク
全てが都合よく回収されるように見えて、あまり面白いと思えなかった。
何となくチョイスしてしまうけど、韓国ドラマはそろそろ潮時かな……。
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